知名度の高さはシャンパン随一、私自身初めて飲んだシャンパンはドンペリニョンでした。
知名度の高さゆえか水商売のシャンパンと悪評も多く言われ、一般の方の考える以上にソムリエ達の支持が低いドンペリニョンですが私は思い出がいっぱい詰まっているので大好きです。
おもひでぽろぽろです。
そんなドンペリニョンをフォローするわけではありませんが、コンディションの良くないドンペリを引き当てるのはレストランが正規品を酒屋から購入したケースではまずありえなく、個人などがネットなどで購入したケースが圧倒的に多いです。
楽天やamazonで価格比較をすると、同じモエやドンペリの値段が全然違う並行品を目にすることがあります。
モエとドンペリは、日本では現在MHDディアジオモエヘネシーが扱っていますのでMHD以外のインポーターシールがついたモエやドンペリは、並行品ということなります。
並行品で問題なのは、流通経路が確認できないということです。
例えば、船便で日本に届いたドンペリ。揺られている時間が長いために品質劣化の可能性が高くなります。
さらにコンテナはどこから来たかも問題です。ヨーロッパから直接ならいいのですが、アメリカ経由かもしれないし、香港経由かもしれない。一度どこかの国の酒屋の店頭に並んだドンペリかもしれません。それが回収されて、船に積まれた可能性もあります。その間、ワインがどういう扱いをされていたかはもはや確認は不可能です。その間、40度を超える環境にワインがあれば熱劣化等のワインの品質にとって悪影響をおよぼします。
したがって、素性の知れないワインは、それがどんなに安かろうと、レストランでは購入して在庫する場合はありません。
知名度が高いゆえにドンペリニョンは並行品のコンディションがよくないものが多く出回っています。これを飲んでドンペリニョンは値段の割りに今ひとつだとひとくくり言うのはちょっと乱暴な気がします。
ラベル:ドンペリニョン